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teamLab

今回は縁あって、teamLab のオフィス全体をキャンバスに、作品を描くことができました。
東日本大震災を機にはじめた私たちの活動も、2014年で3年が経ち、その節目となる作品を残すうえで、すばらしい機会に恵まれたと感じています。実は、この作品の制作に入る直前まで、私たちは、新しいインスピレーションを掴まえることと、2つの絵を描くこととを目的に、アメリカ-メキシコをめぐる旅に出てていて、teamLab の制作現場には、文字どおり旅から帰国したその足で向かう事になりました。

アメリカでは、時間的な制約から試行錯誤が許されない状況での制作が求められ、渡米前にクライアントと綿密な打ち合わせを重ねた上で、下書きや材料などのあらゆる準備が必要でした。その感覚は「表現」というには少しもの足りず、その反動もあってか、teamLab の現場では、オフィスという機能的な空間に、本能的・感情的なものをできるかぎり持ち込むというのが自然とテーマになりました。またそれは、私たちが活動を始めるきっかけとなった東日本大震災の時に芽生えた「ひとがいきる」という問いに答えようとするものであったとも感じています。ただ、ここに書いたテーマは、今になって当時の思考を言語化するならそのように言える、というだけで、実際に描き始めた時にあったのは、形の定まらない水のようなもをのをモチーフに、その様々な表情変化や流れでオフィスを満たしていくというイメージだけでした。

私たちが盲信する20世紀的な科学は、それがどのような仕組みかについての明快な答えを与えてくれますが、何故そうなのかについては、沈黙したままです。「ひとがいきる」理由は恐らく理性的な道具で説明できるものではないのだと思います。本作は、非言語的に考え非言語的に描く事を徹底した、これまでの作品制作の中でも強く印象に残るものです。

この作品を、新たな3年に向かう為の足場にして、これからの活動を続けて行きたいと思います。

また、この作品については映像を後日公開する予定です。その際は是非観て頂ければと思います。